Jul 12, 2004
くだらねぇ
JBL4428の音が気になって気になって、我慢出来ずに再びアートクルーへ出掛けた。
買えるあてがあればいいのだが、ポンと50万出す余裕はない。既にこの時点で気後れしていた。「もう一度試聴させて下さい。」と言い出せず、ちょっと居たたまれない気持ちで店内をうろうろ。(^_^;)
MONITOR AUDIOの新しい小型スピーカー、Radius90が鳴っていた。ウチのAuratoneと大差ない小さな箱から、ビックリする位のスケール感でクラシックを聴かせている。「箱の大きさって一体何?」と、ふと思った。デカい箱、大口径ウーハーに拘っている自分が嘲笑されてる気分・・・
前回相手してもらったMさんをなんとか捕まえ、とにかく用件というか質問を投げかけた。
「4428とL-507fの組み合わせは男性的な音に自分は聴こえたんだけど、女性ボーカルを魅力的にしたいからアンプは何を組み合わせればいい?」
私のJBLに対するイメージは「男性的な音」なのだ。理論的な説明はもちろん出来ない。「力強さ」はある。すっきり音が分離していない「押しの強さ」だろうか。パワーはある。だけど艶っぽくない。色気からは遠い。暗いと表現すればいいのだろうか。「硬派」で「男臭い」音。もちろんこれはこれで魅力的なのだが。
LUXMANのアンプも暗いイメージを私は持っている。アンプを例えばマッキンに換えたら?こってり艶がのってゾクゾクするかもしれない。クレルのプリメインも評判いいし、4428に合うかもしれない。そんな事をここ一週間ずっと空想し続けていた。
Mさんの答えは、実にあっさりしたものだった。
「あ、それはセッティングのせい。前回は好みがわからなかったから、たまたまそういう音になったダケ。心配しなくてもそんなのセッティングでどーにでもなるよ。」
え?セッティングっすか・・・?機器の相性とかは・・・
すんなりMさんの話を受け入れられず、食い下がった。だって、機器それぞれに個性ってあるわけだし、相性のいい組み合わせって普通あるでしょ?基礎体力(駆動力)だけじゃない音の個性とかさ・・・
ムキになってJBLの音に関する自分の感想を喋ると、Mさんが冷たく一言。
「JBLは男性的とか、そういった固定観念は持っちゃいけない。」
「力強さはある。だけど男性の声に合うってワケじゃない。そんなのいくらでも調整出来るんだから。前回ケーブル換えた時の音の変化でそれは実感したでしょ。」
「極論スピーカーなんてなんでもいいのよ。どんなスピーカーでも好みの音で鳴らしてあげるよ。」
プロの発言は重い。グゥの音も出なかった。マッキンの「マ」も口に出せなかった。。。
Mさんの言いたい事はよくわかる。私も仕事柄パソコンに関する相談をよく受けるが、CPUがどうだとか、グラフィックのチップが何だろうが、普通のユーザーにとってはどーでもいい事だと割り切って考えているし、そんな質問には冷ややかな応対をする。
「やっぱペン4でFSB800対応だよね。」って、そんなパワーいったい何に使うんだって!(笑)動画のエンコードでもやるんならパワーは必要だけど、それよりハードディスクの速度が重要だったりする。メモリもたくさん積みたい。もちろんディスプレイは高画質のヤツ。
3Dゲームやらないのに、高価なグラフィック・カードなんか付けても宝の持ち腐れ。DVD鑑賞なんかオンボードチップでおつりがくる程度の処理でしかない。
パソコンなんて、一般的な使用に限れば市場で売ってるどの機種を買っても(一番安いヤツでも)問題はない。せいぜいメモリを増設する位か。あとは手持ちの機材に合わせて周辺機器を買い足せばいい。
限界性能を気にする必要なんか、ほとんどないのが現実。もちろんヘビーユーザーであれば無視出来ないスペックなのだが、あくまでも使い倒すことが出来る環境下での話題なのである。
自問自答をする。「オレは4428を使い倒せるのか?4428のオーナーになる資格はあるのか?」と。
なぜ4428が欲しいのか?単なる憧れと物欲。4428の真の実力を私はまだ理解していないんじゃないのか?
Mさんの言葉は、私の何も知らない浅はかさを見抜いた上での忠告だったような気がした。
「ちゃんと音を聴けてないんじゃないの?」
ホントにプロは怖いと思った。私はMさんに意見を言えるようなレベルじゃない。あの店に足を踏み入れるにはまだ早いと通告された感じがした。
今日半日、黙々と自分の音を聴き込んだ。SB-RX50は聴き慣れている。低域が弱い。おそらくアンプが力不足なのであろう。全体的にキレイな音だが、熱さが足りない。それがどうにも不満。HITACHI HS-22D。思い切ってボリューム10時で音を出す。パワーを入れると元気一杯、いい感じなのだが低域がやっぱり足らない。なんかバランスが悪い。腰高の音って感じで安っぽい鳴り方。Auratone。ラジオの音。ピュア・オーディオの音とはかけ離れている。全然嘘っぽい音だけど、嫌いじゃない。というか結構好きな鳴り方なので、これはこれでいいと思っている。
結局は音量なんだと思う。私が今欲しいのは「大音量」で気持ち良く聴けるオーディオ装置。せめてボリューム9時で鳴らせれば(出来れば10時)、音圧さえ得られれば今の私は満足出来ちゃうのだろう。Mさんに相談すれば、「HS-22Dにスーパーウーハー追加すれば大丈夫♪」って答えが返って来そうな気がする。
そう思ったら、なんか力が抜けた。
オレの音楽に対するこだわりなんて、所詮その程度なんだよな~って。
くだらねぇよな。オレの耳ってさ。(自己嫌悪)
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