May 20, 2007
輝く日の宮

FinePix F31fd
TAKAさんに触発されて買った丸谷才一の「輝く日の宮」。東京出張のお供に持って行って移動中にポツリポツリと読み進め、帰りついた時点で全体の2/3くらいまで。残りはその日の夜、一気に片付けた(笑)。
なんというか、例えが適当ではないかもしれないが推理小説みたいな読後感がある。冒頭、唐突な感じの不思議な短編に軽い違和感を感じ、その後ガラッとセットが変わっていつもの丸谷ワールドが始まる。前半はちと筆が遅い感じだが、「奥の細道」の考察あたりからテンポが良くなってどんどん物語に引き込まれる。「源氏物語」の謎解きが進むにつれて、作者の仕掛け(最初の変な短編がしつこく作中で触れられるワケ)が徐々に読者に伝わるような構成になっていて、中盤以降はもう続きを早く読みたくて紙面から目を離せない!って感じだった。
ラストも憎い!熱中して読み進めたクライマックスで、すっと肩透かしを食らった感じで正直欲求不満は残ったが、小説の構成上確かにこれしかないって終わらせ方だと納得せざるを得ない。いやぁ、さすがは丸谷才一さん、うまいわ!(笑)
おもしろい、だけど物知りじゃないと楽しみは半減するだろう。理系人間なのにこれを読み込んでしまうTAKAさんの懐の深さにも恐れ入った!
私ごときじゃ三割程度しか理解出来ないわ。。。(^_^;)それでも充分おもしろいから、やはり恐ろしく上手い書き手だと思う。>丸谷才一
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